院試受験記 (JAIST)
今日は JAIST の第 1 回博士前期課程入学試験を受験してきた。
国立大の情報系学科に通う B4 というパンピーの話ですが、今後受験する人たちの参考になればと思います。
出願まで
JAIST の出願に際しては小論文を提出する必要がある。 テーマは「JAIST において取り組みたい研究」。 もちろん B4 でやりたいテーマがハッキリしている人は少ないと思うし、ほとんどの人は今の大学での卒業研究で精一杯だと思う。
私の場合は高専から大学に編入しているのであまり参考にならないかもしれないが、学部でやろうと思っている卒業研究の内容に夢を織り交ぜて小論を仕上げた。 構成は、
- 「私は〇〇の研究がしたい」
- 希望研究分野に関する必要最低限の説明
- 提案手法と実現方法、評価方法
- なぜ JAIST なのか
- まとめ
とした。
また、キーワード用紙にはこれまで受けてきた中で得意な教科を書く。
書いた小論は大学の指導教員の先生に添削してもらい、キーワード用紙と出願書類と一緒に JAIST へ提出しました。
入試当日まで
JAIST の入試は 30 分の面接 only で、内容は
- 小論文に関するプレゼンテーション
- 小論文やキーワード用紙に関する口頭試問
です。 他の大学院とは違って筆記試験はなく、数学や英語の能力はあまり問われません。 面接で問われるのは研究能力です。
私は学会発表で使ったものを使いまわしてプレゼンを作りました。 構成は小論文とほぼ同様です。 プレゼンは視覚的に分かりやすくするように心がけました。 発表原稿も持ち込めるので、詳しい説明は口頭で、といった具合です。
ちなみに試験当日は OHP を使ってプレゼン資料を写しながら試験官に説明する形式なので、OHP を操作する時間を考慮し、発表時間 7 分に対して 5 分程度で話せる内容にしました。
試験当日
受付をすませると受験者控室に通されます。 試験時間の 5 分前になったら部屋の前の椅子で待機します。 ノックして入室し、はじめに受験番号と名前を言って席に着きます。 試験官は 3 人でした。 専門の話が分かる先生が中央に 1 人、両サイドには恐らく専門ではないが同じ領域の先生が 2 人。
試験官が面接の流れを説明してくれます。 「それでは、はじめに小論文に関するプレゼンテーションをお願いします。発表時間は 7 分です。5 分経過した時点で一度ベルを鳴らします。」 プレゼンを開始します。
Overhead projector - Wikipedia, the free encyclopedia
OHP はこんな感じのものを想定していたのですが、
AD-1000XS,AD-2000X | 製品情報 | TAXANプロジェクター
こんな感じのものでした。 資料をいちいちめくってはさまなければいけないので、結構操作に時間がかかります。 5 分程度で話せるようにプレゼンを作ってきましたが、時間はピッタリでした。 時間超過の場合は「終了してください」と言われてしまうそうなので、時間に余裕をもたせるようにした方がよさそうです。
プレゼン終了後は内容についての口頭試問があります。 私が聞かれたのは、
- 提案手法の評価に使うシミュレータはどんなもの?
- C 言語でプログラミングしたことある?
- 〇〇 (研究分野の専門用語) の定義を分かりやすく説明してください
- 提案手法は身近なところでどういう風に役に立つの?
- 発表したという論文は自分が主体で書いたの?
- 研究設備以外の志望理由は?
小論に関する口頭試問が終わったら、キーワード用紙に関する口頭試問です。
- 〇〇 (キーワード用紙の教科名) では何を勉強したの?
- 大学では情報系の科目は一通りやってるよね?
- 英語はできる?
- 英語で論文を書いたこと (読んだこと) ある?
- 嫌いな科目とその理由は?
- JAIST では何か他にしたいことないの?
- 修了後はどうする予定?
30 分経過すると面接は終了です。意外とあっという間でした。
最後に
合格発表は 7 月 8 日です。受かっているといいなぁ…。
2016/07/11 追記: 合格してました.